真白にオレンジ、そして青

書き殴ってくスタイル

舞台 刀剣乱舞 維伝 朧の志士たち 観劇直後の殴り書き

 

 

2019/11/24観劇

 

 

 

 

 

 

 

★★以下、ネタバレのみ★★

内容を知りたくない人は読まないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

和泉守兼定!!!!!!!和泉守兼定が!!!!!!!めちゃくちゃに!!!!!!はちゃめちゃに!!!!!!!!!格好良いです!!!!!!!!!!!!!いやまじめっっっちゃ見てて!!!!!!みんな見て!!!!!兼さんどちゃくそに格好良いから!!!!!堀川自慢の兼さんめっっっちゃ格好良いから!!!!!!!!!!
格好良い刀は文句なしに格好良いです!!!!!!!!!!
よく皆悲鳴あげなかったよね……私も頑張った……頑張ってその格好良さに双眼鏡を構えた……………
もうほんと、兼さん格好良い………格好良くキメてるところ全部ステフォで欲しい……静止画で欲しい………画面いっぱいに欲しい……………頼むカメラマン………よぉ狙って撮ってくれ…………………
この兼さん格好良いに振り切れすぎでは??????????????
なに、もう、最高かよ……………格好良くて強い刀、ほんと、最高かよ……………………防振欲しい…………………
(観劇直後の叫び)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


特命調査が行われる文久3年の土佐藩
刀を向けてくる面々が藩士であるためアンサンブルの方々がほぼずっと顔を出して袴を履いている状態で。ほぼ時間遡行軍の姿をしていないのが新鮮でたまらなかったです。あと大太刀!大太刀ががっつり現れたの最高でしたね!
いやはや、ゲームの特命調査にまた行きたい。
一幕は、ほんと舞台上で起こる物語、言葉から自分たちの本丸が調査した文久土佐藩を思い出し、そして当時SNSで交わされた考察を思い出し、目の当たりにして、放棄された世界を再認識させられたら終わっていました。大変なことが起きていたけど頭が追いつかない。情報量にひぃひぃ言いたくなる一幕でしたが、いかんせん朝尊先生の罠がやばい。是非刮目してその姿を目に焼き付けて欲しい。笑っちゃった。まじで遡行軍で罠作ってました。そしてあの第二部隊は罠を量産するタイプの部隊でした。大変ノリノリで、大変お疲れになっていた先生でした。あの台詞コンプリートしてるんじゃないかな?笑
「死ぬんじゃねえぞ!」
って、人間のドラマだと言うじゃないですか。
「折られるんじゃねえぞ!」
って言うんですよね。刀は自分から折れたりしないから。やられるなとも、負けるなとも言わずに折られるな、なんだなぁと震えました。
今回、特命調査に出ずっ張りなので、出陣の儀はありませんでした。
あと以前、ジョ伝でチャッチャッチャッ/がありましたが、今回はサッサッサッ/ソイヤッ/です。よろしくお願いします(?)

 

 


岡田以蔵
彷彿とさせられたのは鵺でした。
やるべきことのために、ただひたすら真っ直ぐでいる。あと龍馬が大好き。
犬ころと呼ばれ他人に俺の刀だとされて、一人の人間であることとは?と思わされる存在の在り方でしたが、そんな友人に向き合ってしっかりと頭を下げる男が坂本龍馬でした。ひとりの人間として在ろうというよりは、人を斬ることを己の存在意義とした。それを、それがお前なのだろうと、ただただ肯定してくれるのは肥前忠広でした。斬りたくないのを分かっていると、顔を見てしっかり伝えて、支えてくれるのも。
確かに人を斬りまくったけれど、確かに岡田以蔵という存在は、このふたりから愛されているんだなぁと感じました。
あとほんと、どこまで動けるんだこの人はと思いました。いや体力。身体能力。凄かったです。正直、美味しい役回りだなー!って思ってしまった。良いなぁ…。肥前忠広と背中を合わせて共闘したり、龍馬とまた並びあえたり、良かったなぁと思います。本物は、歴史を知る限り報われるなんてことはなかったかもだけど、だけど少しでも岡田以蔵になった彼に訪れた安寧が、ささやかにも届いてくれますように。


南海太郎朝尊
めっっっちゃ声が良い。
あと、ほんとにレベルが低いところから始まるんだなというか、練度は実践経験を重ねる中でどんどん上がっていくんだなと改めて、目に見えて再認識させられました。身体の動かし方を分かってしまえばこっちのものという感じでしょうか。頭の回転も良くて、鶴丸たちの言葉になるほどと刀を収めてくれたこと、そして知りつつも素知らぬ顔をして任せていったこと。流れるような滑らかさが、さすが先生、という感じでした。
そして罠。罠。まじで罠。罠という名のオブジェ(でも罠)
遡行軍を剥くとそうなるんだなぁ、そうなってるんだなぁ時間遡行軍、って思いましたまる。あれがリアルに行われていたら結構マジなグロシーンだったと思う。最終的に鶴丸が、倒した遡行軍を罠のパーツと言い出したの面白かったです。通路は堀。物を投げ捨ててはいけない堀。それが客席通路( ˘ω˘ )
朝尊先生が元主と刀を合わせることに興味を持って実行に移してみたとき、思い入れのなかったように見えた彼でも元主との思い出が蘇って、あなたはそういう人だったねと言葉が溢れて、なるほどこういう感覚なのかと理解していった時。元の主と刀を交わしたことのある面々を思い出してしまった。なにこれきつい。
それを敢えてやらせて、刀剣男士に強くなってもらおう、とする本丸の主よ。鬼かよ。


肥前忠広
めっっっちゃ格好良いですやばい。
正直役者の方を紅茶が凍っちゃった子うさぎさんで知ったので、こう、振り切れた格好良さに痺れました。堪らなくなりました。最高すぎました。役者は凄いのだと改めて思いました。
今回の肥前は、元主たちを支える刀でしたね。
坂本龍馬に使われ、岡田以蔵に譲り渡され、使われる。政府の刀というよりも一振りの刀剣男士であったように思えました。そして何より岡田以蔵を肯定するんだ。奮い立たせるんだ。たまんねえよな。そして岡田以蔵は気付かないんだ。目の前にいる自分のような人斬りが何であるのかを、最後まで。斬るしかない、本当は斬りたくない、死にたくない。全部に対してそれがお前だ、俺が分かってると何度だって言葉を投げつける。元の主は愛されてるなぁ。大事にされてるなぁって、本当に思いました。岡田以蔵の物語が自分の存在に繋がっている、というのもあるのでしょうが。それでも。だってちゃんと、顔を向けて伝えるんだ。敵を抑え込みながら、敵に刀を向けながら、岡田以蔵に向けて言うんだ。優しい刀だなぁと思いました。
陸奥守な性格の肥前忠広も面白かったですしね、良いもの見られました笑


坂本龍馬
役者の方が、安心して龍馬に会いに来てください、と言っていたんです。なんだかもうそれだけで心が軽くなって、ただただ維伝が楽しみになりました。正直、TDCの席ではどセンターの位置で繰り広げられる龍馬の物語は視界的に全然見えなかったけど、声を聞いて見守った彼の物語は、とても強く、美しいものだったなあと思います。彼はきっと、黒甲冑に近しかったのだろうけれど、坂本龍馬坂本龍馬であったが故に、彼がその心を知るものだったが故に、彼は坂本龍馬で在り続けることが出来たのだろうと思うんです。
藩を抜け未来を見据えて前に前にと突き進んでいった坂本龍馬が願った、同郷の友人たちの生。偉人として語り継がれる坂本龍馬がふと願ったかもしれない、ただの人間、故郷を持つ人間としての、ささやかな願い。そこを描いてきた今回の物語には、人間・坂本龍馬の姿があったように思えました。坂本龍馬も人の子よ、と。偉人としての彼を知る私にとっては、確かな衝撃がありました。
そしてどこまでも坂本龍馬坂本龍馬で、本当に格好良かった。彼らの受け継いだ坂本龍馬の物語は、その心は、維伝の終わりをどこか清々しく、なにか夜明けを迎えるかのような、不思議と爽やかな気持ちで受け止めさせてくれました。


陸奥守吉行
どこまでも格好良く在り続けた、確かな刀剣男士でありました。
自分が陸奥守吉行を手にする前に歴史をやり直そうとした坂本龍馬を前にして、家宝の刀であるとだけ肯定し続けた陸奥守吉行。彼が土佐に戻らなければ、その先の時間で自分はあなたのものになるのだと、決して伝えなかった陸奥守吉行は、なにを思っていたんでしょうね。もしかしたら、その思いは坂本龍馬に伝えたかった言葉だから彼に届ける言葉として出てこなかったのではと、思ってしまったら堪らなくなってしまうからだめです。
「会いたくなかった」と言い切った陸奥守は、龍馬が語る未来には目を輝かせて笑顔を見せて。だけどその龍馬の関心が自分に向くと、その笑顔を凍りつかせる。その表情が悲しかった。寂しかった。慈伝で太陽として在り続けた刀がその笑顔を凍らせたこと、その衝撃が苦しかった。
割り切れる心の強さは龍馬からもらったと、そういう彼が心ではどう思っていたのか。ある意味で自身の心を隠すのが上手い姿は誰かにも似て。やめてくれよ〜〜〜ってなりました。最後のワンシーンも、ね。明確な誰かを指していた気がする、最後の陸奥守のシーン。決別なのか、自分を納得させるためのものなのか。それとも別の何かなのか。あの険しい表情にはどんな意志が込められていたのだろう。


ていうかオブジェ
時間遡行軍で作られた装置が時間遡行軍の気配に反応する。
って、やばくないですか。やること鬼かよ。
深く想像しちゃいけない気がするよね…
朝尊先生、刀だもんな。心が云々っていうか、モノだもんな…


土方組
兼さんのおいしい見せ場がマジでおいしすぎてやばいんですが、みんな慣れてるの?格好良い兼さんにみんな慣れっこになってるの?私は爆ぜました。ありがとう。

堀川がなんか、堀川くんで。堀川くん的な可愛さで。彼が兄弟と並ぶところがただただ、観てみたくなりました…。疲労でよたよたしてたら赤ん坊のように抱き留められるし、戻ってきた陸奥守には飛びついて喜ぶし、格好良い兼さんには目を輝かせて、相棒!って呼ばれたらめちゃくちゃに嬉しそうに返事して……。かわいい……かわいい堀川国広……………。それでもあんなに動けるんだよ…かわいいだけじゃないんだよ……でも今回のメンバーがメンバーだから、めちゃくちゃにかわいいんだよ……。
最初にストーリーテラーをしてくれる堀川。文久3年がどういう年かを教えてくれて、そこで、今がまだ新撰組が出来るか出来ないかの頃であると教えてくれる。後々のことを考えるとズルい場面ですよね。時代背景の解説があったから、「そこにいていいんだ」と錯覚させられてしまうようだった。ずるいなぁ。
兼さんの格好良さはなんかもう、拳銃がどうだと噛みつきつつも、迷わず真っ直ぐ行動に移してその理由を多くは語らず「格好良いだろう」で一蹴する潔さにあるとも思って。格好良い。格好良いよ兼さん。そしてその姿はどこか陸奥守吉行に似ているようにも思えて、微笑ましくもありました。


鳥太刀
主からの密命を持ったふた振り。基本ふた振りで行動していて、その姿は道の先を行く子らを見守る父のそれのようでした。
父と父って感じでした。
「あんよが上手♪あんよが上手♪」ってやって抱きとめる鶴丸国永のパパみ。
パパ………
むこうの鶴丸鶴丸の色で皆と触れ合いに来るようなと表したら、こちらの鶴丸はどうにも、対等な存在として自然と肩を並べて懐に入ってくるような気配があります。龍馬と鶴丸の関係の築き方。好きです。
三日月宗近を最後まで見届けた小烏丸と、三日月宗近の不在を「寂しい」と嘆く鶴丸国永は、三日月宗近を取り戻す手掛かりをいつもどこかで探し続けていて。子よ友よ、という確かに続く愛情を感じずにはいられませんでした。
そして鶴丸が三日月がいないことに対して「寂しい」と言った。なぜかそこで、あぁ、この鶴丸とあの鶴丸は別のものなのだと、思いました。


鶴丸が追いかけたあの時間遡行軍のひと振り。
彼は、どちらなのだろうか。
忘れてはいないよな、と確信めいた物言いで鶴丸が斬り結んだあの刀は、あの打刀は。修行という名のもとに何かを探し求めている山姥切国広なのだろうか?
それは、修行に出た山姥切国広なのか。
それとも三日月に固執し、歴史を守るという刀剣男士の本能を忘れたが故に切り捨てられた、そんな時間軸の山姥切国広なのだろうか?
「特別協力」の意味を考える。

はぐれの遡行軍、彼は一体なんなのか、何を目的としてそこにいるのか…。ほんと、気になりますね。

 


殺陣まじで結構見えなかったんですよね…笑
無念。

 

 

 

 

 


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この物語は偽物たちによる、そこで生まれた本物の心たちの物語のように思えました。
願いに呼応したモノが、生み出し作り上げた世界。生み出されたものが、ある種の役割を持って、願いを持って、物語を紡いでいた世界。
そこには今を生きる、進むべき未来を持った、生きた人間は誰一人としていなくて。
すべてがモノに生み出されたモノ。
物語を、心を受け継いだモノたちの世界。
刀剣男士たちを討ち果たして守り抜かれた、放棄された世界。
ほんものはひとつもない世界。
こうしたい、ああしたい、と願いをくちにしたって、それを願ったのは今言葉を発した貴方ではなく貴方の心と形の元になった、貴方が今名乗る名でこの世を生きた人間なのだと。どれだけ心を傾けても、その傾ける心を持っていたのは、心を傾けた先にいるのは、今肉体を持っている貴方でも、あの人でもなく貴方がたの持つ心を、物語を生き紡いだ人間たちなのだと。
そういう意味の空虚感。
だけどそんなモノたちで描かれた物語は、そこにあったモノの心たちが紡いだ物語は、つらくて、むごたらしくて、だけどどこか心地よい。そんな苦しみに揺蕩った。
それでも。
彼らと刀剣男士たちが紡ぐ、叫ぶ言葉たちを聞いて。

 


君たちの元主たちは、本当に格好良いなぁ

 

 


そんな笑顔になってしまう。
確かな輝きを持った物語だったと思います。

 

 

 

 

 

 

 


最後に。


山姥切国広、骨喰藤四郎、日本号、宗三左文字、大倶利伽羅陸奥守吉行


お疲れ様でした。頑張ったね。

 

 

 

 


さて!自分の中身吐き出したので!
SNSに溢れる考察読みにいくぞーーー!

 

 

 

 

…………………。

行く年来る年、追記です。

(赤坂ACTシアターにて観劇)

 

 

 

 

 

 

 

 

いやめっちゃお顔が…山姥切国広……

 

 

 

そして最後の最後にしっかりと山姥切国広の声が聞こえたね。

 

まじか…

 

 

 

「物語をおくれ」

 

は、「送れ」ではと思っていて、「過ごせ」「向き合え」の意味だと考えている。

そしてそれは、鶴丸の言う

 

「物語を食って」

 

に、遠くない意味なのではないかと思う。

元の主とどうして向き合わせるのか鬼かよ、と言ったけれど、南海太郎朝尊が戦闘経験の浅い状態で元の主、武市半平太と向き合ったことで自身の物語と向き合い、そして物語を「食」い、ただの一戦で手に入る経験値以上に強くなることが出来ていたとしたら?

強くなるものは心なのではと思うけれども、自覚出来るだけの成長、強さを実感出来ていたから、朝尊先生が坂本龍馬陸奥守に譲ったのだとしたら。そこには強く実感という説得力を持って、朝尊先生は身を引いてくれたということになるのかなぁと、思ったら思ったで堪らなくなりました。

 

そして陸奥守吉行は言葉を発するより先に体が坂本龍馬に向かっていく、助けに動いていることがあったけれど、あれは歴史を守るためと判断して動いていたというよりは、ほんとうに、坂本龍馬の愛刀としての本能的判断だったのではとも思う。そして審神者を主とする今、どこに陸奥守吉行の心は向いているのだろう。坂本龍馬はまだどこかで生きていると言った陸奥守吉行の、自分が別れたのは朧の、偽物の坂本龍馬であるのだから本人は正史の中でどこかで生きているんだと言うような発言。正史の文久3年時点では、という意味だと捉えたいけど、それが「本当は斬りたくなんてなかったんだ、死んでほしくないんだ」という陸奥守吉行の心から溢れた言葉だったら?

タラレバすぎて申し訳ないんだけど、いやなにそれ明るすぎる悲鳴かよ。つらいよ。

 

あと、肥前忠広。ほんと、肥前さんあなた、ほんとうに岡田以蔵に対しての言葉をそんな優しくしないでくださいびっくりしました、そして元主への愛おしさが溢れるようで私は泣いてしまいます……………

 

そして、最期まで刀で戦った土方歳三の愛刀が銃を使うなんてっていう声もあって、兼さんのあのシーンが賛否両論だったことを後から知りました。だけどその見方に全く思い至らない程には、あぁこの兼さんは陸奥守吉行と坂本龍馬の物語をその目で見て、同じ物語を過ごして、銃を手にする選択肢を選んだんだなぁと思うばかりだったのです。己に伝わる物語から生じた自己、そして心が、今回の物語の中で動かされたんだなと。心を動かしてくれたんだなと。だから、やっぱりあのシーンを私は「格好良い」と全力でロックオンするんです。だって兼さんは格好良いんだもの!!!!

 

だめね、ほんと、いつまでも喋っていたい。

何度でも繰り返し観続けたい。大好き。

 

 

維伝が!こんなにも!煌めいていて!尊くて!本当に本当に大好きです!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

(2020.1.12追記)